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【聴覚障がいのバリアフリーについて】なぜ邦画映画の字幕上映日が遅い?DVDに字幕がない?

 

熊野かずこ
熊野かずこ
こんにちは、熊野かずこです。

わたしは生まれつき耳が聞こえず、補聴器はつけていません。

映画を観るの好きなので時々観に行くのですが、字幕がないと見れません。

しかも、初めて公開されてから字幕が出るまですごく遅いんです。

さらにDVDが出るまで待って、待って、ようやく借りられると思ったら
まさかの字幕がついていない。

皆さんはご存知でしたか?

今回は字幕についてお話ししたいと思います。

実はこれ、社会に関してもすっごく大切なことなのです。なので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

 

バリアフリーとは

 

高齢者や障がい者が社会生活を送るうえで、障壁となるものを取り除くことです。

たとえば耳が不自由な人だったら、『字幕』『筆談』ですね。

目が見えない人だったら、『音』、『点字ブロック』などですね。

障がい者の皆が過ごしやすいように、バリアフリー化していくのです。

 

字幕が普及されるようになったのは2000年代。

今のテレビは字幕放送される番組がほとんどあります。

しかし、字幕が普及されるようになったのはほんの10年前ほどからなのです。

1996年、アメリカで「テレコミュニケーション法255条」が制定されました。

「テレコミュニケーション法255条」とは、障がい者も情報機器や情報に対して普通にアクセスできる権利を保障することをメーカーやサービス提供者に義務付けたものです。

日本では、総務省が『字幕放送の普及』を図るために、2007年までに生放送を除くすべてのテレビ番組に字幕をつけるように指導したのです。

補助金が出るため、放送字幕については少しずつ改善され、現在ほとんど番組に字幕がつくようになりました。

生放送も、生放送なので字幕が出るのに遅いですが字幕がつくようになりました。

 

そして、花王株式会社では現在、すべてのCMに字幕をつけてWebで公開しています!

花王株式会社公式サイト CMギャラリー

CMに字幕をつけたきっかけは、2011年の勉強会に講師としてお招きした聴覚障害者でユニバーサルデザインコンサルタントの松森果林さんから、「どうしてCMには字幕がないのですか?」と聞かれたことだったのです。

 

ルーナ
ルーナ
聞いて終わりじゃなくて、その問題を解決するために取り組んでくれるなんて、なんて素晴らしいことなの!

 

字幕がつかないDVDもある

DVDも昔よりは字幕つきのが多くなってきましたが、未だに字幕がないDVDもあります。

なぜかというと、テレビ番組には補助金が出るのですが

DVD、映画などの字幕に補助金は出ないからなのです。

 

ムーン
ムーン
えっ、なんで??
熊野かずこ
熊野かずこ
実はテレビ放送字幕に対して総務省の補助金政策(毎年約5億円)があるのね。

そう考えると、映画やDVDにも補助金をつけるなら相当な補助金が必要になるよね。

ルーナ
ルーナ
さらに高い補助金を出すなんて難しいよね…

 

映画などのDVDを発売後にバリアフリー化しょうとすると、字幕制作のコスト、権利処理などの問題にぶつかってしまいます。

字幕制作は一文字一文字間違わないように細心の注意を払ってつくるので校正するのも大変で、時間もかかります。その制作に大きな負担がかかるのです。

本当に字幕制作してくださってる方々には大感謝です。

 

また、聴覚障がい者用字幕を付けるかどうかは、発売会社、制作プロダクションの意向が大きいのですが、一部監督の判断によるものも。

熊野かずこ
熊野かずこ
本当に観てみたかった映画なのに字幕がついていないことが多く、何度かガッカリしました…

 

たとえば東宝が発売している作品や山田洋二監督の作品には日本語字幕がついています。
アニメはスタジオジブリや手塚プロの作品は、すべて字幕があります。

さまざまな問題を解決したくても、残念ながら難しいことでなかなか解決にならないようです。

 

邦画映画の字幕上映日がなぜ遅い?

 

DVDと同じように、また制作コストと時間がかかってしまうためです。

ですので、字幕をつけた映画を数本しか用意しておらず、中には字幕上映されない映画もあります。

 

そして、もうひとつの理由があります。

これはネットから調べたり自分の考えなのであくまで考察です。

おそらくですが、日本語字幕上映がある映画は観客が少なく、売り上げが悪くなってしまうからなんだと思います。

たまたま字幕付きの上映を見た人たちからは邦画なのになぜ字幕がついてるのか?という意見もあったり、字幕が邪魔でいやだという人もいます。

だから

字幕上映日が遅いだけじゃなくて、字幕上映期間もすごく短いのですよね。

 

たとえば、今話題になっている『天気の子』が7月19日(金)公開されます。

日本語字幕上映日を調べてみると、字幕上映日はその1ヶ月後頃…

8月25日(日)~8月28日(水)

 

そんなに長く待たないといけないの???

 

と、思わずため息が出ました。

ほとんどの映画の日本語字幕上映日は公開されてから3、4週間後になることが多いです。
早い時は1週間後になることもありますが、ほとんど遅いです。
※県によって日時が違いますので確認が必要です。

ちなみに日本語字幕上映日を知りたいときは

  • 映画館から調べるより、観たい映画の公式サイトの『劇場情報』又は『TOHO THEATER LIST』から住んでいる県をクリックすると、どの映画館に字幕上映日がいつなのかわかる。
    ※表示されていない場合は映画が公開してから数日後表示されることが多いです。
  • 県の聴覚障がいセンターから字幕情報を得られます。

 

上映日と期間だけじゃなく、上映回数もまた少ないのです。

たとえば1日に2回しか上映されず、朝10時~、夜8時~だったりします。

先ほど書いた上映期間は日曜日から水曜日まで。

月~水曜日は平日でほとんどお仕事している人が多く、観に行けないという人が多くいます。

熊野かずこ
熊野かずこ
過去に、字幕があるから観に行こうと思ったら夜しか上映されていなくて次の日が仕事だったから疲れるので仕方なく行くのをやめたことも…

 

なので、聴覚障がい者は決められた日時しか見れないので長く待ってしまうことになります。

正直、公開日にすぐ観にいける人が羨ましいです…

(もう慣れたことなのでそんな気にしてないのですが、この記事を書いていたらなぜ??私たちが長く待たないといけないのか?と、怒りの気持ちが膨らんできました(笑))

 

ここまでのお話

色々書きましたが、最近の新バリアフリーシステムの『UDCast』のことも書いていこうと思います。
実はまだ体験したことがないので、今度調べて体験していきます!

 

これで、「なぜ字幕上映日が遅いのか?」「なぜDVDに字幕がないのか?」など

今の現状はわかりましたか?

昔よりは、普及されるようになって便利な社会になってきたと思いますが

実はまだ解決できていないことがたくさんあります。

今読んでいるあなたはきっと知らなかったと思います。

だから、認知度が低いままだと問題も解決にならないと思います。

もっと、もっとたくさんの人に知ってもらって理解してもらって、お互い歩み寄らないといけない。

 

ネットで調べてみると、バリアフリー字幕上映のボランティア活動、署名活動など色々あるようです。

ここで紹介したいところですが、中には活動休止していたり情報不足なところもあったのでまだ情報を集めないといけないかなと思いますので、また今度まとめたら紹介したいと思います♪

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

 

POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    初めまして。私も軽度の感音性難聴があり、同じような悩みがあったので、すごく共感して読ませていただきました。
    中々字幕のついた邦画は少ないなと思っていましたが、このような理由があったことは初めて知りました。

  2. kazuko5x5 より:

    匿名さまへ
    はじめまして、この記事を読んでくださり、コメントありがとうございます。
    自分自身も知らなかったのでぜひ皆さんにも知ってほしいと思い、書きましたのでこういうコメントをいただいて嬉しいです。
    理由を知るだけでも考え方が変わりますし、理解してくれる人が増えてくれたらいいですよね。
    今後も色々な記事を書いていきますので、また読みにきてくださいね!

ご意見やご感想がありましたらぜひお聞かせください。